JLPTだけじゃない!ビジネス日本語力を証明する「BJT」とは?
- Rie T
- 5 日前
- 読了時間: 4分
日本語学習者の多くが目指す試験といえば「JLPT(日本語能力試験)」ですが、日本での就職やビジネスの現場で活躍したい人にとっては、もう一つ重要な試験があります。
それが、BJT(ビジネス日本語能力テスト)です。
この記事では、JLPTとの違いやBJTの活用方法、評価の高さ、メリット・おすすめ教材まで、わかりやすく解説します。
1:JLPTとの違いとは?
BJT(ビジネス日本語能力テスト)は、JLPT(日本語能力試験)とは目的も形式も大きく異なります。以下の点で違いを見てみましょう。
📝 試験の目的
JLPTは日常的な日本語の理解力を測る試験。BJTはビジネスシーンでの実践的なやり取りや判断力を評価します。
📖 出題内容
JLPTは語彙・文法・読解・聴解が中心。BJTは会議、商談、電話応対、メール文書など、職場で必要な表現や対応力が問われます。
🖥 試験形式
JLPTは紙のマークシート方式で、指定会場で受験。BJTはCBT(Computer Based Testing)形式で、テストセンターまたは自宅からの受験が可能です。
📅 試験実施時期
JLPTは年2回(国によっては年1回)。BJTは通年・予約制で、好きな日時に受験できます。
📊 評価方法
JLPTはN5〜N1の合否制。BJTは**スコア(0~800点)+レベル(J5〜J1+)**で、より細かい実力評価が可能です。
🌐 受験できる国・地域
JLPTは実施国が限られ、年数回の機会のみ。BJTは世界中のピアソンVUEテストセンターや一部地域では自宅受験も可能で、柔軟性が高いのが特徴です。
💴 試験費用(目安)
JLPT:5,000〜7,500円程度
BJT:7,000〜12,000円程度(受験国によって異なる)
2:BJTの評価 〜 就職・ビザ申請にも有利!
BJTは、ビジネス現場で通用する日本語力を測る試験として、日本企業でも高く評価されています。「日常会話レベルでは足りない」と考える企業が多く、就職活動でのアピール材料として効果的です。
また、出入国在留管理庁にも公式に認定されており、日本語能力の証明として以下の制度に活用できます:
✍ 在留資格申請:BJT300点以上 → JLPT N5相当
🎓 留学生の特定活動:BJT480点以上 → JLPT N1相当
⭐ 高度人材ポイント制度:BJT480点以上=15P、400点以上=10P
就職・在留資格取得の両面で信頼される資格です。
3:BJTのメリットとデメリット
✅ メリット
実践的なビジネス表現が学べる → 試験対策がそのまま職場での日本語力に直結
試験日を自由に選べる → 忙しい方でも受験しやすい
JLPTでは測れない力を証明できる → メール・商談・資料理解など、実務力を可視化できる
❌ デメリット
JLPTほど知名度が高くない → 採用担当者によってはスコアの説明が必要
点数制でレベル感が伝わりにくい場合も → JLPTとの比較で補足説明をすると効果的
難易度が高めで、基礎力が必要 → 最低でもJLPT N3レベルの語彙・表現力がないと、受験自体が難しいため、初級者には不向き
4:どんな人におすすめ?
BJTは以下のような方におすすめです:
✅ 日本企業への就職・転職を目指す方
✅ 日本語を使って仕事をしている・したい方
✅ JLPT N3以上の日本語力がある方(基礎が必要)
JLPTでは触れられにくい「ご査収」「ご対応のほどよろしくお願いいたします」などのビジネス敬語や慣用表現をしっかり学べるのが特徴です。
5:BJT対策におすすめの教材
📘 BJTビジネス日本語能力テスト 実力養成問題集 聴解・聴読解/読解 本番と同形式の問題で構成されており、全体の出題傾向や難易度がつかめます。解説付き。 📘 BJTビジネス日本語能力テスト 模試と対策
本番と同形式の問題100問で構成されているため、直前模試として使えます。ビジネスコラムページに重要語彙や表現リストあり。解説付き。
6:まとめ
日常会話や進学を目的とする場合はJLPTやEJUが最適ですが、 日本企業での就職やビジネスシーンで活躍したい方にはBJTの受験がおすすめです。
BJTは、日本語を「使って働く力」を証明する唯一の試験として、企業・行政の両面で評価されています。JLPTに加えてBJTのスコアを持つことで、就職・在留資格・キャリアアップすべてにおいて有利になるでしょう。
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